禁煙外来
喫煙は寿命を10年短くすると言われています。また喫煙はタバコを吸う人だけでなく、タバコを吸わない周囲の人の健康にも影響を与えます。最近では低ニコチンや低タールのタバコがありますが、種類を変えたり本数を減らすことではタバコの害は減らせません。
タバコがやめられないのは必ずしも「意志が強いか弱いか」の問題ではなく、ニコチン依存症という病気のためです。医療用医薬品の禁煙補助薬を使って医師や看護師と一緒に取り組めば、ニコチン切れのイライラやストレスを和らげる事ができ、禁煙の成功率が上がります。
個人で行う場合の禁煙成功率は2割程度であるのに対して、禁煙外来に通うと禁煙の成功率は7−8割まで上昇すると言われています。
院長は岐阜ハートセンターで禁煙外来を立ち上げ、多くの患者さんを禁煙成功に導いてきました。
禁煙直後から良いことが起きます
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STEP.01
- 禁煙後20分
- 血圧や脈拍が正常化する
手や足の体温が正常に戻る
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STEP.02
- 8時間
- 血液の一酸化炭素濃度が正常になる
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STEP.03
- 24時間
- 心臓発作のリスクが減る
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STEP.04
- 48時間
- においと味の感覚が復活し始める
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STEP.05
- 72時間
- 気管支の緊張がとれて、呼吸が楽になる
脈の機能が改善する
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STEP.06
- 2〜3週間
- 心機能が改善する
肺機能が30%回復する
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STEP.07
- 1〜9ヶ月
- 咳、息切れ、疲れやすさが改善する
保険で禁煙外来を受けられる方
*以下の4つの条件を満たす必要があります
- 今すぐ禁煙する意思のある方
- ニコチン依存症のスクリーニングテストで5点以上の方(問診票で伺います)
- 35歳以上の場合は、「一日の禁煙本数×喫煙年数」が200以上の方
- 禁煙治療について説明を受け、禁煙治療を受けることに文書で同意している方
どんな治療をするの?
禁煙補助薬を使用しながら、計5回(12週間)の外来診察を受けていただきます。
※禁煙補助薬※
保険で使用できる薬剤には飲み薬(チャンピックス®)と貼り薬(ニコチネルTTSパッチ®)がありますが、飲み薬は現在出荷停止中のため、ニコチネルTTSパッチ®を使用します。
※診察※
禁煙外来の診察は、初診、2週間後、4週間後、8週間後、12週間後の計5回です。
診察は喫煙状況についての問診、呼気一酸化炭素濃度測定を行います。薬の副作用の有無や程度により薬の量を調整致します。(副作用は不眠や局所のかぶれが主なものです。)治療中に出てくるイライラ感や吸いたい衝動に対して、適切にアドバイスを行いながら進めていきます。
禁煙外来の費用は?
禁煙治療は健康保険等を使って受けることができます。3割負担の場合、12週間の治療スケジュールで約2万円(薬代含む)です。1日20本喫煙する方のタバコ代は年間500(円/箱)x 365(日)=17万5000円ですから、大きな節約になります。