生活習慣病

生活習慣病とは

食事や運動・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣が深く関与し、発症の原因となる病気の総称です。
以前は「成人病」と呼ばれていましたが、成人であっても生活習慣の改善により予防可能で、成人でなくても発症の可能性があることから、現在では「生活習慣病」と呼ばれます。

日本人の三大死因であるがん・脳血管疾患・心疾患、更に脳血管疾患や心疾患の危険因子となる動脈硬化症・糖尿病・高血圧症・脂質異常症などはいずれも生活習慣病であるとされています。
これらの病気は年齢や合併症の有無などによって治療薬の選択や数値目標が異なるため、きめ細かい治療が必要です。

高血圧

高血圧とは、血圧が正常範囲を超えて高く維持されている状態です。
高血圧は日本人にはとても多い病気で、全体で約4300万人いると推定されており、日本人のおよそ3人に1人が高血圧という状況です。40〜70歳の人のうち男性の60%、女性の40%が高血圧で、75歳以上では男性の74%、女性の70%が高血圧と言われています。
しかし、高血圧の方で適切に血圧コントロールされているのはわずか1200万人で、残りの3100万人が管理不良です。そのうち1400万人は自分が高血圧であると認識しておらず、450万人は高血圧と自覚しているものの未治療、1250万人は薬物治療を受けていますがきちんと管理されていません。
高血圧は適切に管理されないと、動脈硬化が生じて心不全や狭心症、心筋梗塞といった心臓血管系の病気を招いたり、脳出血、脳梗塞などの原因になったりします。

脂質異常症

脂質異常症とは、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪(トリグリセライド)が必要異常に増えるか、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が減った状態のことです。
脂質異常症の患者さんは日本に200万人以上いると推定されており、その数は年々増えています。

糖尿病

糖尿病は、インスリンというホルモンの不足や作用低下が原因で高血糖が慢性的に続く病気です。
糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があり、1型はインスリン依存型とも呼ばれインスリンの自己注射が必要です。一方で2型はインスリン非依存型と呼ばれ、遺伝的要因に過食や運動不足などの生活習慣が重なって発症します。多くは2型であり、日本ではその疑いがある人(可能性が否定できない人を含む)は約2000万人にのぼっています。
糖尿病の恐さは自覚症状のないままに重篤な合併症が進行することで、微小な血管の障害である網膜症・腎症・神経障害の三大合併症のほか、より大きな血管の動脈硬化が進行して心臓病や脳卒中のリスクも高まります。