睡眠時無呼吸症候群
人は人生の3分の1を睡眠時費やしていますが、睡眠時無呼吸症候群があると、良質な睡眠が取れず、日中の活動性や労働の質などが低下することはもちろん、高血圧や虚血性心疾患、糖尿病などの生活習慣病を高率に合併し、生命予後に影響することがわかっています。
日本では約200万人が症状のある睡眠時無呼吸症候群に罹患していると報告されており、無症状の人を含めると、この数倍の患者さんがいると推測されています。
睡眠時無呼吸症候群を放置すると、高血圧に約2倍(特に、3種類以上の降圧剤を内服しても目標血圧に達しないような治療抵抗性の高血圧患者さんの80%以上に睡眠時無呼吸症候群が合併していたとの報告もあります)、心血管疾患に約3倍、脳血管疾患に約4倍、糖尿病に約2倍なりやすいと言われており、生活習慣病や心臓病と密接に関わっています。
当院では、ご自宅で受けられる睡眠時無呼吸症候群の簡易検査を行っています。
検査の結果、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合には、精密検査をお受けいただけるよう医療機関と連携をとっています。
日中の眠気や睡眠中のいびき、治療抵抗性の高血圧などのある方は、一度ご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群簡易検査
自宅で小型の検査機器を使って、普段と同じ環境でできる睡眠の検査です。手の指や鼻の下にセンサーをつけ、いびきや呼吸の状態から睡眠時無呼吸症候群の可能性を調べます。